高濃度ビタミンC点滴は、副作用のない体にやさしいがんの治療法だけでなく、最先端のアンチエイジング治療としても注目されている治療法です。高濃度のビタミンCを静脈内に直接注入し、血中のビタミン濃度を高めることで、コラーゲン生成の促進、メラニンの生成の抑制、抗酸化作用など多くの美容・健康効果が期待できます。その他にも、かぜの予防、アレルギー症状の軽減、疲労回復、口腔内や体内の炎症鎮静、歯周病の予防などにも有効です。
ビタミンC点滴を行うと、通常のサプリメント摂取に比べて血中濃度が約20~50倍に増加します。これは、通常の摂取量の10~100倍以上に相当します。このように高い濃度のビタミンCは、美白やエイジングケアなどの美容効果だけでなく、様々な疾患の予防や機能の改善にも効果的です。また、血中濃度が高いほどその効果の範囲も広がります。1回の点滴で、レモン1200個分のビタミンCを摂取できると言われています。
がん治療としての可能性
2005年、アメリカ国立衛生研究所(NIH)や国立がんセンター(NCI)、食品医薬品局(FDA)などの研究者によって、高濃度ビタミンC点滴ががん治療に有効である可能性が発表されました。これにより、がん細胞にだけ作用し正常な細胞を傷つけずに細胞死を誘導するメカニズムが明らかとなり、世界中で研究が進められています。
また、これまでの報告では、高濃度ビタミンC点滴により以下のような症状の改善が見られています。
* 倦怠感・疲労感の軽減
* 痛みや不眠の緩和
* 食欲の回復
* 生活の質(QOL)の向上
つらい副作用がほとんどないのが、この療法の大きな特長です。
歴史と研究の裏付け
高濃度ビタミンC療法の歴史は長く、ノーベル賞を2度受賞したライナス・ポーリング博士らが、1970年代に末期がん患者の延命効果を報告しました。しかし、その後の研究では「経口摂取のみ」の方法で否定され、一時は注目を失いました。
しかし近年、点滴による高濃度投与が再評価され、がん治療における有効性があらためて注目されています。
期待できる効果
・美肌効果
お肌の美白・・・・・・・・・・・ シミの大敵である、メラニン色素を抑制します。
お肌のハリ・弾力・・・・・・・・ ビタミンCはコラーゲンやエラスチンなど、肌の弾力のもとを増やしハリのある肌をつくります。
保湿たっぷりのしっとり肌・・・・ 水分を強力に挟みこむセラミドの生成を促し、みずみずしいお肌にします。
ニキビやお肌のトラブル改善・・・ ニキビや皮脂の成分を抑え、きれいな毛穴を保つことでニキビを予防、抗炎症作用でトラブルを改善します。
・抗酸化作用
若々しく健康でいるためには、体のサビを防ぐ「抗酸化」が重要です。
細胞にダメージを与える活性酸素から細胞を守り、体の酸化を防ぎます。
・疲労回復効果
ビタミン剤の経口内服に比べ血中濃度を効率よく高めるため、疲労・倦怠感の回復に即効性があります。
また、日々のストレスの積み重ねで発生する活性酸素を抑え、健康的なホルモンの働きを応援し、ストレスに対応できるからだをつくります。
・免疫力の向上
体内のウイルスや病原菌を排除する「白血球の機能」を強化して免疫力をアップします。
・がん予防
がん予防にビタミンCが注目されており、超高濃度ではがん細胞を殺します。また、高濃度では抗酸化作用でがん細胞の発生を抑えます。
・歯周病治療・対策
歯周病を始め、歯科治療領域でも効果が期待できます。
【生活習慣が気になっている】 |
【お肌などの悩みがある】 | 【病気を予防・改善したい】 |
・タバコをたくさん吸う ・お酒をよく飲む ・ストレスを溜めやすい ・外にいることが多い ・よく運動をする ・疲れ・倦怠感を感じることが多い ・寝起きが悪い ・免疫低下を感じる |
・最近シミが気になる ・お肌に透明感が欲しい ・日焼けをしてしまった ・毛穴の開きが悩み ・ニキビや肌荒れに悩んでいる ・お肌の弾力がなくなった ・髪にコシ・ツヤがなくなった |
・風邪・インフルエンザの予防 ・ガン予防を考えている ・老化を遅らせたい ・歯周病が心配 ・アトピーを改善したい ・うつ病・精神状態を改善したい |
【 経口摂取の場合 】
ビタミンCは水溶性のため、大量に摂取しても余剰分は尿としてすぐに排泄されてしまいます。
【 点滴の場合 】
経口摂取と比べて、点滴はビタミンCの血中濃度を20~40倍以上に増やします。静脈内に点滴することで、点滴が血管内に行き渡り、高い効果が期待できます。
【G6PD欠損(低下)症について】
高濃度ビタミンC点滴を受ける場合は、必ず事前にG6PDの血液検査をした上で行ってください。G6PD血液検査とは、赤血球膜G6PD活性の測定をするものです。G6PDは、抗酸化成分の濃度維持に重要な赤血球にある酵素です。この酵素が遺伝的に欠損していると、超高濃度ビタミンC点滴を受けた際に溶血発作を起こす危険性があります。
ご不明な点やご相談があれば、お気軽にお問い合わせください。