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糖尿病性認知症

【認知症とは】

認知症とは、主に加齢などを背景に脳の神経細胞が徐々に障害され、記憶力や判断力といった認知機能が低下していく疾患の総称です。これまで、認知症はその発症の仕組みによって主に以下の4つに分類されてきましたが、近年では新たに「糖尿病性認知症」という概念も提唱されています。


主な認知症のタイプ

アルツハイマー型認知症

最も多く見られるタイプで、脳内にアミロイドβなどの異常なたんぱく質が蓄積し、神経細胞が徐々に障害されます。。

脳血管性認知症

脳梗塞や脳出血、あるいは微小な血管障害により脳組織が損傷し、認知機能が低下します。

レビー小体型認知症

脳内に「レビー小体」と呼ばれる異常なたんぱく質が脳内に蓄積して発症します。幻視やパーキンソン症状を伴うことがあります。

前頭側頭型認知症

前頭葉や側頭葉が選択的に萎縮するタイプで、行動や人格の変化が目立ちます。比較的若年で発症することが多いのも特徴です。

糖尿病性認知症(新しい概念)

高血糖や糖代謝異常が長期間続くことにより、神経細胞そのものが障害されて発症するタイプの認知症です。アルツハイマー型認知症や脳血管性認知症とは異なる発症メカニズムを持ち、「糖尿病の第4の合併症」として注目されています。

【糖尿病性認知症の特徴と発症メカニズム】
糖尿病があると、長期の高血糖・低血糖状態や糖代謝異常により、脳の神経細胞がエネルギー不足や酸化ストレス、炎症などにさらされてダメージを受けやすくなります。また、脳内でインスリンの働きが低下する(インスリン抵抗性)ことでアミロイドβ分解能も落ち、アルツハイマー型認知症にも近い病態を呈します。

主な発症要因

・高血糖が長期間続き細い血管や神経を障害、脳への血流低下と組織損傷
・インスリン分解酵素が不足しアミロイドβが脳に蓄積しやすくなる
・低血糖の繰り返しによる神経細胞障害
・脳のインスリン抵抗性アップ、糖代謝障害による神経細胞機能低下

症状的特徴

・注意力や遂行機能(計画力、段取り、集中力)の低下が目立つ(「何をしに来たのかを忘れる」「料理の段取りが悪くなる」等)
・血糖コントロールが改善されると、注意力や遂行機能の改善がみられる場合あり
・記憶障害よりも作業記憶・注意力低下が顕著

予防・進行抑制のポイント

・血糖値の安定したコントロールが非常に重要
・食事・運動など生活習慣の見直し、糖尿病治療の継続
・既存の認知症予防対策(社会参加、睡眠、禁煙等)も有効

【プラズマローゲンと糖尿病性認知症】

プラズマローゲンは、神経細胞の保護や抗酸化作用、炎症抑制、アミロイドβやタウタンパク質の蓄積抑制など、認知機能維持に役立つ多面的な作用が報告されています。糖尿病性認知症も神経炎症や酸化ストレスの関与が大きく、プラズマローゲンのサポート効果が期待されます。

糖尿病を併発している高齢者の認知症の方がプラズマローゲン摂取により、記憶力・血糖値も改善した事例が報告された例もみられます(個人症例・症状改善例)。


糖尿病性認知症は近年着目されている病型であり、従来より重要です。
プラズマローゲンを含む多方面からの脳機能サポートが、糖尿病性認知症を含む幅広い認知機能低下対策に役立つことが期待できます。

当クリニックでは、科学的根拠に基づいたサプリメントを通じて、皆様の生活の質向上と認知症に対する包括的なサポートを提供しています。糖尿病の方の認知症リスク対策としても、日々の生活習慣の見直しとともに、脳の健康維持をサポートいたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。

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