Toranomon Medical Clinic 保険医療機関

虎ノ門メディカルクリニック

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病気の治療と心のケア

心理療法の力を医学に融合する取り組み

病気の治療において、私たちはつい「身体」の異常や症状だけに目を向けがちです。しかし、実際には、心の状態や思考のあり方が、病状の経過や治療効果に大きく影響することが、近年の研究や臨床現場で数多く報告されています。

当クリニックでは、ヒプノセラピー(催眠療法)、NLP(神経言語プログラミング)、タイムライン・セラピー®、サイモントン療法など、心理療法を積極的に医療に取り入れ、治療の質と患者様の満足度を高める統合的アプローチを行っています。

なぜ「心のケア」が治療に影響するのか?

私たちの身体は、単なる臓器や組織の集合体ではありません。感情、思考、信念といった「心の状態」が、生理機能や免疫系、ホルモンバランス、細胞レベルの反応にまで影響を与えることが科学的に示されています。

当クリニックでは、心の状態を整えることで治療効果を最大化するアプローチを実践しています。以下に、「心のケア」がどのように治療効果に関係するのか、具体例をあげてご説明します。

1. ストレスが免疫力を抑制する

慢性的なストレス状態では、コルチゾールなどのストレスホルモンが持続的に分泌され、免疫細胞(NK細胞やT細胞)の働きが低下します。感染症やがんのリスクが高まるほか、治療反応も鈍くなる傾向があります。

→ストレスの軽減とリラクゼーションを通じて、免疫系の正常化を図ります。

2. 感情の抑圧が自律神経やホルモンのバランスを乱す

怒り、悲しみ、不安などの強い感情を抑え込むことは、自律神経系(交感神経と副交感神経)やホルモンのバランスを乱し、血圧上昇、心拍の不整、脳機能の低下、臓器障害、組織/細胞レベルでの代謝障害など、全身においてあらゆる問題を引き起こします。

→感情の適切な「認識」と「表現」を促し、心身の統合的回復を目指します。

3. 否定的な思考が治癒意欲を奪う

「どうせ治らない」「自分には価値がない」といった否定的信念や思考パターンは、治療へのモチベーションを下げ、回復への道のりを遠ざけてしまいます。

→「病気=不幸」という思い込みを手放し、ポジティブな目標設定や生きる意味の再発見を支援します。

4. トラウマが身体症状として現れる

過去の心的外傷体験(事故、喪失、虐待などの強い感情体験)は、解消されないままだと、精神症状だけでなく、慢性的な痛みや不眠、原因不明の症状など、あらゆる身体症状として現れることがあります。

→過去の出来事に「癒し」を与えることで、身体反応の改善が期待されます。

5. 「治らない」という無力感が治療を妨げる

医学的には改善可能な病気であっても、「どうせ無理」「もう終わりだ」という無力感が強いと、患者様ご自身が治療を放棄したり、生活習慣の改善に取り組めなくなります。

→セルフイメージの再構築と、内なる回復力の強化に焦点を当てます。

6. ライフステージごとの葛藤が病気を引き起こすことも

例えば、子育てが終わった後の空虚感、退職後の自己喪失感、配偶者との死別などが引き金となり、慢性疾患やうつ症状が出現するケースは少なくありません。

→「人生の意味の再定義」や「役割の転換」を支援することが、身体的症状の改善にもつながります。

7. 過剰な責任感や完璧主義が自己免疫疾患を悪化させる

「人に迷惑をかけてはいけない」「常に努力し続けなければならない」という価値観や過度の完璧主義思考が、ご自身に過剰なストレスを与え、自己攻撃的な免疫反応を引き起こす素地になることがあります。

→潜在意識にある根本的な信念を見直し、より柔軟で自己受容的なあり方に変容する支援をします。

8. 病気を「敵」と見なす姿勢が治癒を妨げる

「この病気さえなければ」という闘う姿勢は、一時的には前向きに見える一方で、怒りや否定、孤独といった感情を増幅させることがあります。

→「病気は自分からのメッセージ」「学びのチャンス」と捉え直し、自己と病気の関係性を和らげる視点を提案します。

9. 家族関係や人間関係の葛藤が病態を左右する

治療を進める上で、家族の不理解や人間関係のストレスが大きな障害になることがあります。特に、親子関係、配偶者やパートナーとの未解決の感情は、慢性症状に影響します。

→関係性の再構築や感情の調整を通じて、家庭内の安定が病状改善を後押しするように支援します。

10. 「自分を大切にする」ことの習慣が自然治癒力を引き出す

自分に優しく接し、日々の暮らしに喜びや感謝を見出すことで、副交感神経優位の状態が増え、身体の回復モード(休息と修復)を促すことができます。

→内面の癒しと行動変容を同時にサポートすることで、患者様ご自身が治る力を最大限に引き出せるように導きます。

 

心理療法は「補助的」ではなく「本質的」

当クリニックでは、心理療法を単なる補完療法とは位置づけていません。心の状態を整えることは、治療そのものの成功率を高めるための本質的なアプローチと考えています。

例えば、自己免疫疾患や慢性疲労、ホルモン不調などの根底には、「ありのままの自分を否定する感情」や「過度な完璧主義」、「過去の未解決な感情」が絡んでいることも少なくありません。これらを丁寧に紐解き、患者様ご自身の内なる回復力(自然治癒力)を引き出すことで、治療効果が飛躍的に高まるケースが多くあります。  

院長より患者様へのメッセージ

医学と脳科学/心理学の融合が、真の治癒への道をひらく

私たちの目指す医療は、「症状を取り除く」だけではなく、患者様ご自身が本来の力を取り戻すことによって、健康な心身を持続できる状態をつくることです。そのために、医学的治療と意識にアプローチする心理療法の統合は欠かせないと考えています。

病気にかかることは、人生における一つの大きな転機です。その中で、自分自身を見つめ直し、意識の深い部分から回復していくプロセスに、私たちは全力で寄り添います。

心と身体を同時に癒す医療を

身体の症状だけに着目する医療から一歩踏み出し、「心の声」に耳を傾けることで、より本質的な回復が起こることを、私たちは何度も目にしてきました。

あなたの中にある “自然に治ろうとする力” は、あなた自身が一番よく知っているはずです。 当クリニックは、患者様の心と身体が本来持っている力を最大限に引き出し、より良い健康状態へと導くことを目指しています。

心理療法にご興味のある方、他院で断られたご経験がある方、ご自身の悩みや課題を根本から改善したい方は、ぜひ一度ご相談ください。

 

※心理療法の詳細・注意事項は以下をご覧ください。

 ・ヒプノセラピー(催眠療法)
 ・NLP(神経言語プログラミング)
 ・タイムライン・セラピー®
 ・サイモントン療法(病気の治療に特化した心理療法)

 セッションの注意事項や禁忌についてはこちらをご覧ください。

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