マイクロアレイ血液検査は、血液を使って胃がん・大腸がん・膵臓がん・胆道がんのリスクを高精度で調べる最新の検査です。採血のみで行えるため、体への負担が少なく、従来の腫瘍マーカー検査や内視鏡検査と比べて手軽に受けられます。

検査の特徴とメリット
1. 一度の採血(約2.5cc)で4つの消化器がんを同時にチェック
2. 感度・特異度ともに90%以上の高精度
感度:がんがある場合に正しく「陽性」と判定できる確率(98.5%)
特異度:がんがない場合に正しく「陰性」と判定できる確率(約93%)
3. X線被曝や内視鏡の苦痛なし ・早期がんの発見にも有効
CTやMRIでも見つけにくい「超早期」のがんにも反応します。
4. 遺伝病や体質の遺伝子情報は調べません
がんに対する体の反応(mRNAのパターン)を調べる検査です。
5. 検査結果は約3週間~4週間で到着
このような方におすすめ
- 消化器がん(胃・大腸・膵臓・胆道)の早期発見を希望される方
- 内視鏡検査やバリウム検査が苦手な方
- 家族に消化器がんの経験者がいる方
- 健康診断で異常がなかったが、念のため詳しく調べたい方

(引用:https://www.premedica.co.jp/project/microarray/)
検査の流れ
- 問診・説明
- 採血(2.5cc)
- 検査機関で解析
- 約3週間~4週間後に結果報告(サンプルはこちら)
- 必要に応じて精密検査や専門医の診察をご案内
注意事項
以下に該当される方はRNA発現に影響が与えられる可能性があるため、検査は推奨されません。
・現在がんと診断されている、もしくはがんの治療を受けている方
・部位問わず、5年以内にがんの治療をうけたことがある方
・自己免疫性疾患(潰瘍性大腸炎、全身性エリテマトーデス、関節リウマチなど)と診断され、現在治療を行っている方
・B型肝炎ウイルス・C型肝炎ウイルスによる肝疾患と診断されている方
・妊娠中もしくは妊娠をしている可能性がある。または、産後1年以内の方
・副腎皮質ホルモン(吸入ステロイド剤を除く)を服用している方
・生物学的製剤(インターフェロン、インフリキシマブ:商品名レミケードなど)や免疫グロブリン製剤を服薬している方
・ワクチンを接種して2週間以内の方
よくあるご質問
- この検査は保険適用されますか?
A. この検査は自由診療(自費)です。健康保険は適用されません。 - この検査では何がわかりますか?
A. この検査はがんの「なりやすさ(体質)」を調べるものではなく、現在がんがあるかどうかを調べる検査です。 - 薬を服用していますが、検査結果に影響しますか?
A. 服用中の薬(ステロイド、免疫抑制剤、抗がん剤など)は結果に影響する場合があるため、事前にご相談ください。 - 偽陽性の可能性はありますか?
A. 他のがんや強い炎症性疾患がある場合、陽性となることがあります。 - 検査で陰性だった場合、確実にがんはないと言えますか?
A. 検査結果が陰性でも、100%がんがないとは言い切れません。他の検査とあわせて総合的に判断します。 - 検査結果が陽性だった場合はどうすればよいですか?
A. 陽性の場合は、精密検査をおすすめします。